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2021年(令和三年)3月 ブログ運営者 Yasue

このブログの人気の投稿

ママ、早く読んで!もっと読んで!

早いもので今年も師走に入りました。前の記事から半年以上もあいてしまいましたが、読者のみなさんお元気でしたか。 私たち家族は住み慣れたボローニャから引っ越したり、息子が幼稚園に通い始めたり、いろいろと変化がありました。今は、ボローニャとヴェネチアの間にあるフェラーラという地方小都市に住んでいます。 旧市街はユネスコの世界文化遺産になっていて、そこに構えた新居はなんと15世紀(室町時代)末期の建物!文化財の指定を受けているため、売買契約が集結するのに一年と長丁場でした。 もちろん内部は改築を重ねていますが、ところどころに中世らしい名残が。絵本の背後に少し写っている白壁に交じった斑点も、その一つ。 でこぼこの漆喰壁に数々の補修跡、外壁も劣化して窓を開ける度に砂ぼこりが入り込む、変な虫がいる…など、古さゆえの不便もあるけど、新築物件では味わえない美しさに溢れています。 床の張替えなどだけ大工さんにお願いし、あとは自分たちで内装に手を加えました。真っ白だった空間に葡萄色とオリーブ色のペンキをあちこち塗ったので、家のテーマカラーになっています。バスルームのタイルもそれに合うものを生産地まで買い付けに行き、アンティークの建具はそのまま生かしました。 家の窓から見える景色も風情たっぷり。近所の教会の敷地内には、珍しく桜の木が。春にテラスからお花見するのが楽しみです。 さて、先月三歳の誕生日を迎えた息子はすっかりイタリア語が達者になりました。きっかけは幼稚園に通い始めたこと。「叔母ちゃんが買ってくれた赤いおもちゃの車はどこ?」とか、いつしか複雑な構文も口から出るように。「そんな言い回しどこで覚えたの?」とびっくりさせられることもしばしばです。 それに比べると日本語はまだまだ片言。こちらから日本語で話しかけても、返事は9割がたイタリア語なのがもどかしいところです。夫からも「もっと日本語を覚えさせないと」とプレッシャーをかけられることもありますが、日常生活で耳にする言語の比重が圧倒的にイタリア語なので仕方ありません。 発話はおぼつかずとも、こちらの言うことは理解しているから大丈夫、と気長に構え、今は日本語に触れさせる機会を増やすことは意識して続けています。読み聞かせも、絵本の言語に関わらず私からはだいたい日本語。平仮名の絵本なんかも開くようになりました。 そうこうするうち、彼の本への反応

絵本をめくりだした息子

ひさしぶりの投稿です。 日本にしばらく里帰りすることになり、この記事は実家の勉強机で書いています。 こんなご時世で帰国するにもいろいろと大変な思いをしましたが、ようやく両親に初孫の顔を見せることができました。毎日目じりを下げて息子の相手をしてくれる両親を見ると、本当に帰ってきてよかったと満足です。 息子もすぐになついてくれてジイバアといると楽しそう。イタリアでは3人暮らしだったけど、こちらでは家族が増え彼にも良い刺激になっている気がします。 月齢も10か月を過ぎ、できることがますます増えてきました。つかまり立ちが安定してきたので、10か月の誕生日にはファースト・スニーカーを履かせて公園へ。靴を履いただけで、赤ちゃんからぐっと幼児らしく見えました。 歩き出すのはまだ先だけど、脚の筋力がすごいです。伝い歩きはずいぶん前に始めましたが、今や自分の肩より高いベッドやソファーにもひょいとよじ登ったり、ときどき5秒くらい何もつかまずに両足で立ってみせたりして私たちを驚かせてくれます。 絵本を与えたときの反応もちょっと変わってきました。自分でページをめくるようになったんです。初めてそれをしたのがこの本。先日再会した友人からお祝いにもらいました。ミッフィーちゃんが大好きな友人らしい、可愛らしい図鑑です。 日本語と英語で動物や乗り物、食べ物の名前、それから数字やあいさつなどが載っています。ここに手書きでイタリア語もくわえて3カ国語図鑑にしました。 「これ、おうちにあるね。」とか「これ、持ってるよね。」なんて話しかけながら読み聞かせています。 イタリアへ戻るのは来年夏の予定。それまでにどれだけ日本語を吸収してくれるでしょうか。向こうに持って帰るつもりで、あいうえお や にほんご の絵本も数冊揃えました。どれも素敵なのでいつかご紹介したいです。 あいうえお はよく積木のおもちゃにもなっていますね。わが家にもこんなのがあります。実は私のおさがりなんですが、三十数年のヴィンテージとは思えないほど良い状態で両親が保管してくれていました。 帰国したその日からずっと息子のお気に入りで、両手に一つづつもってたたき合わせたり、口に入れたり、上に座ったり。これがあるといつも機嫌よく遊んでくれます。 同じ木のおもちゃでも、一昔前のものって格段に質が良い気がするのは私だけでしょうか。塗装も剥げなないし、色味

春の庭にて

すっかり春本番、 息子は毎日外で元気いっぱい遊んでいます。今朝は鉄道が見える公園へ行きました。列車が通ると嬉しそうに「でんしゃん!」と言います。電車と正しく言うより何倍もかわいくて笑っちゃいます。 それにしても、色とりどりの花が咲くこの時期は外に出るだけで気分が上がりますね。ミモザ、梅、木蓮、ヒヤシンス、山吹、桜の開花を見届け、今は庭のライラックと藤が満開です。 穏やかな陽気の午後にはべビーカーで散歩しながら息子を昼寝に誘い、そのまま庭でパソコンに向かうこともしばしば。彼が目覚めるまでのほんのひと時ですが、今日もそんな隙を狙ってこの記事を書いています。 さて前回、息子がしばらく肌身離さず持ち歩いていた図書館の本があるとお話ししました。それがこちら、Nel Giardino(お庭の中で)という絵本。借りたときは冬でしたが季節的には今がちょうどいい作品です。 写真は借りた帰り道の公園で遊ぶのもそっちのけで本に見入っていたときのもの。マティスの切り絵を思わせるシンプルでカラフルな絵が幼い息子にも親しみやすかったのでしょうか。 開いているのは色違いの植物が並んだ絵にSORELLE(姉妹)と書かれているページ。私には葉っぱか海藻に見えますが、なるほどそんな表現もいいですね。文字を隠して好き好きに言葉遊びを楽しんでもよさそうな自由な絵本です。 一方単語帳のように絵から誰もが連想するであろう言葉が添えられたページも多数ありました。 出だしの六ページはそのパターンですが絵が登場する順番が面白かったのでお見せしましょう。まず出てくるのが表紙にもなっているリンゴの絵。リンゴはイタリア語でMELA、ちなみに女性名詞です。 次のページがMELO。似ているけど語尾がOの男性名詞、リンゴの木という意味です。 ラテン系の言語ではこのように果実は女性名詞で樹木は男性名詞となることがあるんです。さらにページをめくるとリンゴの木が植えられたような丘、COLLINAが出てきました。まるでカメラのズームを使ったような展開ですね。 ちなみにこの本には登場しませんが、イタリア語で卵は単数形だとUOVOで男、でも複数形はUOVAで女です。これがなかなかトリッキーで、女性名詞の複数形は基本的に語尾がEとなるのでUOVEじゃないの?と質問したくなってしまいます。でもこんなことも 息子は自然に覚えていくのでしょう。バ